このページでは4つの姿勢のタイプとその特徴を説明しています。どれが今の自分に一番近いか確認してみてください。
理想的な姿勢

解剖学的に理想的な姿勢は、体を横から見て次のような状態になっていることです。
- 背骨が自然なS字カーブを描く
- 耳・肩・太ももの付け根・膝・くるぶしがほぼ一直線上に揃う
この姿勢は頭の重量がうまく背骨にのるので、腰や肩に最も負担がかかりません。また必要最小限の力で立てる姿勢となります。
なるべくこの状態に近づくように普段から心掛けたいですね。
猫背(スウェイバック)

胸が丸まり、お腹もでている姿勢です。姿勢が悪いと言われ人の多くはこの姿勢になっています。スウェイバックとも呼ばれます。チェックポイントは次のようになります。
- 背中が丸い
- 顔が前に突き出ている
- 下腹ぽっこりでている
- 肩が丸まって前に出ている
- 腰の反りが少ない
腰回りの筋肉への負担が大きく腰痛にとてもなりやすい姿勢です。
腰を反らせる+腹圧をかけることを覚える必要があります。
平背(フラットバック)

平背は腰から背中にかけてが真っ平らな状態の姿勢で、フラットバックとも呼びます。チェックポイントは次のようになります。
- 背中が平ら
- 顔が前に突き出ていることが多い
- お尻と腰の起伏が少ない
- 肩が前に出ている場合とそうでない場合がある
パッと見では姿勢よく見えますが、背中側(特にお尻付近)のメリハリがありません。この姿勢背中側が常に緊張していて肩こりや腰痛なりやすい姿勢です。
まずは骨盤を前傾させることを覚えることと背骨の柔軟性を回復させることが重要になってきます。
猫背(反り腰タイプ)

お腹が前にぽっこり突き出したような姿勢。胸の丸みと腰の反りのどちらも強いことが特徴で、女性や太った人に多いです。
チェックポイントは次のようになります。
- 体が弓なり
- 顔は重心より後ろより
- 胸の丸みが強い
- 腰の反りが大きい
- 太ももの前が太い
- ふくらはぎが太い場合が多い
太っている場合はお腹の重量とバランスを取るために自然にこの姿勢になりがちです。太っていないのにこの姿勢の人は腹筋が全く使えていません。
この姿勢では太ももの前側の筋肉と背中下部の筋肉の緊張が強くなります。その結果太ももの筋肉がよく発達しやすいです。腰椎にも大きな負担がかかります。
骨盤の正しい角度を覚えることと、腹筋群を鍛えることがポイントになります。
出尻

お尻がツンとつきだして目立っている姿勢です。良い姿勢をしようと必要以上に意識しすぎなケースがあります。チェックポイントはつぎのようになります。
- 背中が平ら
- 胸を張りすぎ
- お尻がツンと突き出している
- 腰が反りすぎ
- アゴが上がり気味の場合が多い
見た目も悪くないですしこの姿勢は速く走ることができる姿勢にも近いです。が、常に背中の筋肉が緊張しているので肩こりや腰痛が出やすいです。またこの姿勢も腹筋がほとんど使えていません。
骨盤の適当な角度と腹圧を使って姿勢をつくる方法を覚えていく必要があります。