ここではヒップライン(=ヒップアップ)と筋肉について説明していきます。
「脂肪の付き方」で書いているとおり、お尻周辺は脂肪が蓄えられる場所です。ですから脂肪が付くのは当然として問題はこれが垂れ下がってくることですよね。
脂肪は筋肉の上に乗った形で蓄えられます。
だから土台の筋肉が衰えると脂肪を支えておくことができなくなり垂れてきます。
とはいえ闇雲にお尻の筋肉を鍛えても理想の形にはなりません。
なぜならヒップの上部と下部でキーとなる筋肉が異なるからです。
まず、ヒップの上部を持ち上げる方から見ていきましょう。
ヒップの上部とは下図の部分の脂肪のことをいいます。
この部分の脂肪の下にある筋肉は中臀筋と呼ばれる筋肉で脚を横に広げるときに主に使われる筋肉です。
お尻の上部のボリュームを上げるためにはこの中臀筋をしっかりとトレーニングすることが重要になってきます。
横向きに寝て上側の脚を持ち上げる動作が効果的です。
次のヒップの下部。これは大臀筋とハムストリング(ももの裏側の筋肉)が重要になってきます。
実はお尻の下部の脂肪は下の図のように筋肉と臀部の線維索とよばれる帯状の組織で挟まれています。
筋肉と線維索でつくられたポケットに脂肪が入っているという状態ですね。このポケットがパンパンになるとキレイなお尻の形になるわけです。
ポケットをパンパンにするためのポイントは2つ。
- 大臀筋・ハムストリングなどの筋肉が十分についていること
- 脂肪が適切な量あること
そう、実はある程度脂肪がないとお尻は垂れてくるのです!
だから食事制限の無理なダイエットをすると筋肉も脂肪もどちらも落ちてポケットがスカスカになりお尻が垂れてしまいます。
ですので適度な脂肪は健康のためにも美しいヒップラインのためにも必要なのです。
ちなみに、脂肪が付きすぎると今度はその重みに耐えられずやっぱり垂れますので勘違い無きように。
パンパン過ぎると線維索が伸びてしまうかもしれませんしね。
筋肉の方は様々な筋トレがありますが一番お手軽なのはスクワットです。
それも普通のスクワットではなく、ひざをつま先よりも前に出さないように腰を後ろに引きながらやるスクワットです。
あと、正しい歩き方や自転車の乗り方をすれば鍛えられます。